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8月夏合宿報告 [北アルプス・表銀座縦走]

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1日目:8月14日(水)快晴

高松19:00=3:30穂高温泉郷しゃくなげ荘駐車場(仮眠)5:10=5:40中房温泉5:55(登山開始)―9:15合戦小屋9:35―10:50燕山荘11:20―12:15燕岳12:30―13:00燕山荘

大した渋滞もなくしゃくなげ荘に到着、1時間仮眠し、中房温泉行始発バスに乗車。中房温泉は、さすが北アルプスの人気ルート、多くの登山客であふれている。  売店の横が登山道入り口、いよいよ北ア三大急登の一つと言われる合戦尾根に取り付く。道は樹林の中をつづら折れに登るが、ほとんど木陰で、適当に休憩ベンチもあり、特にきついと言う程ではない。  やがて傾斜が緩み、荷揚げ用ケーブルの終点 合戦小屋に着く。ここは、全員、名物の冷えたスイカをほおばる。8分の1切れ800円であったが飛ぶように売れている。

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合戦小屋を過ぎると木々もまばらになり、森林限界を超える。合戦沢の頭に出ると、視界が開け、花崗岩の露岩や、ハイマツ等、高山の雰囲気になる。前方に燕山荘を見ながら、尾根の北側を巻き、1ピッチで燕山荘に着く。  視界は360度、明日以降の大天井から槍へのルートもくっきり見通せる。早速ビールを飲んでいる方々には悪いが、とにかく燕岳を踏んでおきたいので、早々に燕山荘を後に、花崗岩の砂礫の稜線を進む。さすがに照り返しが暑い。途中、イルカ岩や、コマクサの群生などを見ながら燕岳(2,762.9M)到着。  ここからは、北に餓鬼、西に、鷲羽、双六、槍と裏銀座コース、手前は赤茶けた硫黄尾根、南は大天井から穂高の山々、東は穂高町方面と、まさに北アの大パノラマ。  時間を持て余し気味だが、有名な燕山荘でゆっくりすることに。テラスでぶらぶらしていると、野口ご夫妻とバッタリ。今日は燕山荘で幕営、明日餓鬼岳を目指すとのこと。  燕山荘は600人収容であるが、お盆にしては空いていて、6人区画に3人、一人1畳は十分ある。また、トイレは下界並に広くて清潔、手洗い用(飲用可)の水も豊富で3000m近い稜線とは思えぬ充実した設備である。 夕食時のオーナーのトークパフォーマンスは、山の楽しみ方、山の厳しさを軽妙なタッチで語り、さらに名物アルペンホルンの生演奏も披露、思い出深いものとなった。

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2日目 :8月15日(木)快晴

4:30朝食、燕山荘5:30―6:30大下りの頭6:40―8:15切通岩―9:20大天井岳9:40―10:00大天荘10:20―11:10大天井ヒュッテ11:20―12:10ビックリ平―13:35赤岩岳―15:00ヒュッテ西岳

燕山荘からは、表銀座の名前の通り、常に槍を見ながらの稜線漫歩。歩きやすい砂礫の道を行き、蛙岩を通り、大下りの頭からは一旦下り、鞍部から急登する。やがて、切通し岩の鎖、梯子を下ると、そこには表銀座コースを切り開いた小林喜作のレリーフがある。間もなく、左、常念、右、槍の分岐があるが、大天井岳のピークを踏むため左、常念方向に進み、大天荘へ、そこから少し登り、燕山荘から約4時間で大天井岳(2,922M)に着く。  これから通る西岳と東鎌尾根、右手には北鎌尾根が間近に見える。山頂を後に、大天荘まで戻り、トラバース気味に下降しながら大天井ヒュッテへ。一息入れ、さらに稜線を南下。  左に常念岳の圧倒的な山容を見ながら、北鎌ルート入口となる貧乏沢への下り口、赤岩岳を経て、15時、ヒュッテ西岳到着。  いよいよ明日は東鎌尾根。NKさんは、今回が北アルプスデビューだったが2日間よく頑張っている。しかし明日の岩場通過に不安を訴えたため、作戦会議。その結果、安全策を採り、水俣乗越からエスケープルートで槍沢に下りることになった。

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3日目:8月16日(金)快晴

4:50ヒュッテ西岳発―5:40水俣乗越―7:40ヒュッテ大槍7:55―8:40槍岳山荘9:00―9:20飛騨乗越―9:50大喰岳10:00―10:40中岳―11:30天狗原分岐11:50―12:30天狗のコル―13:10氷河公園、天狗池14:00―16:50槍沢ロッジ

今日のルートは長いので、5時前に出発。  薄暗い中、東鎌尾根に入ると、西岳の大下りと呼ばれるクサリ、梯子が連続する難路となり、ヘッドランプでしっかり足元を確認しながら慎重に下る。1時間弱で水俣乗越、ここが槍沢へのエスケープルートの分岐。  我々は槍に向け直進、登り返すと第一展望台、槍の穂先も大きくなっている。 南には横尾尾根、北穂、前穂北尾根が一望できる。さらに、クサリ、梯子を頼りに、やせた岩稜を進むと、第二、第三展望台があり、北鎌尾根を従えた槍がどんどん大きくなってくる。  ヒュッテ大槍を過ぎ、殺生ヒュッテを下に見て、槍の穂先の直下に至り、ザレ場をトラバースして、8:40槍の肩に出る。  渋滞もなく順調に槍までたどり着いたので、大喰、中岳の稜線周りで氷河公園へ行くことに決定。ガスが出る前に逆さ槍を見るため、先を急ぐこととし、槍の穂先はパス。  快晴の稜線を穂高に近づいていく。時折吹く西風が体を冷やしてくれ、途中、雪渓の雪解け水が湧いているところもあり、気持ちの良いルートである。中岳を超えると天狗原(氷河公園)分岐がある。  ここからは横尾尾根を下るが、尾根は幅が非常に狭く、急角度の下りとなる。クサリで安全を確保しながら慎重に下る。下り切ったところが天狗のコル、そこで横尾尾根主稜を離れ左の槍沢方向へ曲がる。カールの底へ下降していくと前方に青い水をたたえた天狗池が見える。  天狗池は巨岩のゴーロを越えてたどり着く。青い空に槍、天狗池と雪渓、まさに氷河公園の名に相応しい、別天地。これも天気に恵まれたおかげと感謝。 サブコースとして立ち寄ったものだが、今回の山行のハイライトと言えるかもしれない。  1時間近く長居をした後、出発。途中、槍沢の雪解け水で顔、足を冷やしながら17時前に槍沢ロッジ到着。早速風呂に入りさっぱりする。

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4日目:8月17日(土)快晴

5:00朝食、5:40槍沢ロッジ発―7:05横尾山荘7:30―10:40上高地11:10=11:30沢渡(足湯駐車場)11:50=22:00高松

  4日間とも快晴、午後もガスが出ることなく360度の展望があったこと、また、この時期にしては山小屋が空いていた等、非常に快適、充実の山行であった。

(S.S 記 )