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8月夏合宿報告機[北アルプス・剣岳(2,999m]   平成24年8月18日〜22日

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1日目 :平成24年8月18日 天候:晴れ後曇り

室堂8:10→雷鳥沢キャンプ場9:00→別山乗越11:40→剱沢キャンプ場12:20

室堂を8時過ぎに出発すると、青い空に雪渓が点在する立山が大きく見える。重い荷物を背負って雷鳥沢の500m登りは辛い(出発時、計量すると一人約20kgであった)。 漸く登り切った別山乗越で一息つくが、周りはいつの間にか黒い雲に覆われ、ゴロゴロと雷が鳴り出した。別山平でも別山や剣御前の方向から大きな雷鳴が聞こえ、ポツポツと雨も降ってきた。予定を切り上げてここでサイトすることにした。夕方、再び晴れてきて、剣岳が姿を現した。ただ、富山県に雷注意報が発令されている。明日の天気が気がかりだった。

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2日目 :8月19日 天候:晴れのち雨

剱沢キャンプ場5:25→平蔵谷出合→長治郎谷出合7:00→熊ノ岩10:15

明るくなってから別山平を出発する。剱沢小屋を過ぎ、剱沢雪渓を下り、長治郎谷出合に着く。ここまで約500m下ってきたが、これから約700mの登りが始まる。 長治郎谷を半分程度登った所で、側壁の岩に被さっていた雪渓が轟音とともに崩壊し、砕けた散った無数の氷塊が雪渓を駆け下っていった。20〜30分前には氷塊の落ちたコース上を歩いていたことを考えると、少し背筋が寒くなった。 行く手に熊ノ岩や妻のフェースが見えだした。青空と灰色の岩壁と白い雪と、三段に配色された景色は日本離れした感じがする。段々と熊ノ岩が大きくなってくるが、行けども行けども、登っても登っても、近づいた感じがしない。 妻フェースが眼前に見えてくると、熊ノ岩はもう近い。Cフェースからは登攀パーティのコールが谷間に響いている。 一服してから、登攀準備をして、妻Aフェースへ「さあ出よう」とした時、ポツポツと雨が降り出した。空を見上げると黒雲が空の大半を占めている。気勢を削がれ、待機しているうちに雨は本降りになった。やがてザーと雨脚が強くなり、登攀も中止になった。雨は、夜半まで降り続いた。

P8190105.jpg八ツ峰妻フェース群.jpg
 

3日目 :8月20日 天候:晴れのち曇りのち晴れ

熊ノ岩5:00→池ノ谷乗越6:20→三ノ窓7:10→チンネ左稜線取付8:30→登攀→チンネの頭

 今日も快晴。急傾斜の雪渓を登ると、槍ヶ岳、前穂高岳、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳、遠くに南アルプス、八ヶ岳が見えてくる。長治郎谷右俣は上部に大きなシュルンドがあったため、八ツ峰側に降りて側壁側を登り、再び雪渓を登り返し池ノ谷乗越へ至る。池ノ谷ガリーは足を一歩出すと、ズルズル、コロコロと、小石や岩屑が落ちていく。足を置く所に神経を集中するが、時たま、ゴロゴロと落石を起こしてしまう。 三ノ窓から三ノ窓雪渓をトラバースして取付点に着く。取付点の1P目は半分雪に埋もれていて、左の凹角から一段上のバンドに出て、登攀の準備をした。2P目からフェースを登り、5P目はピナクル下を右に回り込むように登っていった。フェースやリッジをいくつも登り、段々と高度を上げていく。やがてガスが出てきて、周囲が見えなくなった。いくつもピナクルを越えていくとT5に着き、目の前に核心部と言われているオーバーハングを持つ岩峰が見えてきた。リッジを登っていると、急にガスが晴れて、周囲の景色が見回せるようになった。足を載せるスタンスを見ると、4〜500m下の三の窓雪渓が目に入ってくる。リッジを移動し、広くなっているチンネの頭に着いた。

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4日目 :8月21日 天候:晴れ一時曇り

チンネの頭5:35→池ノ谷乗越6:55→熊ノ岩7:40→長治郎谷出合10:10→剱沢キャンプ場13:10→別山乗越14:45→雷鳥沢キャンプ場15:55

チンネの頭から「門」と言われる所にクライムダウンし、続いて懸垂下降を約50m行って池ノ谷ガリーの途中に降り立った。本来は、途中約20m位下った所で右(稜線側)に振り、再び確保支点を使って右側(稜線側)に下降するらしい。落石に注意しながら、池ノ谷乗越まで池ノ谷ガリーを登る。 池ノ谷乗越から熊ノ岩まで下る。最初は結構な急な傾斜をアイゼンを利かせて降りていく。下の方に熊ノ岩のテントが見えてくる。今日中に下山するため、急いで長治郎谷を下り、剱沢を登り返す。別山乗越に着いたのが15時前。今日は雷鳥沢でサイトする。

5日目 :8月22日 天候:快晴

雷鳥沢キャンプ場6:00→室堂7:20

今日も快晴。始発のバスに乗るため、6時に出発する。姿を再び現した剣岳を見ながら室堂に向かった。バに乗る前に荷物を計量すると、19kg。出発とほとんど重量が変わらなかった。

 

(S.H記)