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01月月例山行 笹ヶ峰 2014/01/264

新宮笹ヶ峰(1016m)〜土佐北街道歴史ロマンの道〜

山行日:2014年1月26日(日) 小雨〜曇り〜雪〜小雨〜晴れ

参加者8名

円座7:00→高松西IC→府中湖SA→新宮IC→下り付集落入口8:40→土佐北街道入口9:10→腹包丁9:50→樫のやすば10:40→笠取峠11:00→笹ヶ峰山頂12:20→土佐北街道入口14:40→霧の森菓子工房15:00→豊浜SA→円座17:00

新宮ICで高速を降り、駐車スペースを探すべく下り付(おりつけ)集落内へ向かった。住民の了解を求めるため10分ほど家々を回ったが、誰も出てこなかった。しかたなく、1本道の最奥まで侵入してみたが、スペースが見つからず引き返すことに。極細な道であったが、K氏の巧みなハンドルさばきで切り替えし、結局集落入口の道路わきに駐車した。 8:40頃装備を整え出発した。下り付の集落を過ぎると山内容堂の詩碑が立つ土佐北街道の入り口に着いた。今回歩いた土佐北街道は、土佐藩の参勤交代の道として使われ、笹ヶ峰を経由して伊予の国へと越して行った道であった。石畳の道やかつての茶屋などのなごりであろう苔むした石垣(高い物は2mほどあった)など、歴史のロマンを感じながら沢沿いを歩いた。途中一部道が崩落していたため、一度沢に下りて迂回し街道にもどった。積雪は全くなかったものの、足元が濡れていたため石畳が滑りやすかったが、道幅が広く歩行には問題なかった。「殿さんがここを歩くのも大変やけど、石敷いていくんも大変やな。」「殿さんは歩かんやろ。」などの会話が飛び交う中、ジグザグの杉の樹林帯を歩き、高度を上げていった。かつての大名、武士、商人、そして地元の人々の苦労が浮かぶようであった。時折シカの鳴き声があり、ほどなく遠く前方に2頭のシカを確認することができた。

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急登の途中にある腹包丁(はらぼうちょう)に到着し休憩をとった。案内板によると腹包丁は笹ヶ峰越えの一番の険しい難所で、下りの際に、武士の刀の「こじり」(刀の鞘の先端)が地面に付くので、腰の方に刀をまわして下ったことから、この名前がついたようである。大正期には茶屋まであったとのこと。茶碗のかけらが落ちており、OM氏が「これ江戸時代のとちゃうん?そんなことないわな。」と1人でボケとツッコミをつぶやいていた。 さらに同じようなジグザグ道を登りつめると、ガスが出始め、やがて尾根にたどり着いた。ずいぶん登ったが、尾根右下の谷間に高知道が南北に走っているため、時折車の通過する音がしていた。このあたりから積雪が見られ始めたが、NS氏先頭で快調なペースで歩き、徒武(とぶ)を過ぎると一度下り、下り付〜笹ヶ峰の中間点である笠取峠(かさとりとうげ)を通過した。「ここが中間点?そんなことないわな〜!」と皆一様にぼやいていた。それぞれのポイントには案内板があり、地名の由来を説明していた。どれも“なるほど”と納得でき、改めて歴史の道であることを痛感した。 道中シカの糞が道に沿って大量にあり、皆で「シカのう〇こ道?」「シカはしつけされてないけんな。」などと言っていたが、よくみると杉の実?が変色して黒くなっているだけであった。それに伴い始まったN氏の「シカが四国には12万頭もおるんで。」「適正な数は8000頭やけど。」という話の内容に一同驚いていた。 最後の休憩後、水無峠(みずなしとうげ)を過ぎたあたりから雪深くなったが、トレースがあったため問題なく歩くことができた。七曲り(ななまがり)からは塩塚高原が見えるらしいが、周りはガスで覆われ眺望はなかった。さらに登っていくと道中の守り神とされる杖立地蔵(つえたてじぞう)があり、ほどなく山頂直下にたどり着いた。笹ヶ峰の案内板と木製の巨大な県境標識があり、「是ヨリ南高知県」反対側には「是ヨリ北愛媛県」と墨書きで書かれていた。明治以後は、旅人のためのわらじや餅などを売る茶店があったようである。その上の小ピークが山頂であったが、トレースがなかったため、NH氏の「秋山くんの出番やな。」の一声で、ほんの数mズボズボと道を作りながら登って行った。 12:20頃無事山頂に到着し、山頂でおのおの休憩。しばらくは天気が安定していたが、集合写真を撮り終えた頃からあられのような雪が降り出したため、いそいそと下山を始めた。途中小雨になったが、尾根を下るころには晴れ間も見え隠れしていた。最後の休憩でOF氏と壇密にまつわるトークで盛り上がった後、濡れた石畳に滑らないように注意しながら往復約18kmを踏破し、無事登山口まで帰った。

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車に乗り込んだ直後、だめもとで「霧の森大福」を求めて、新宮IC手前にある霧の森菓子工房に立ち寄った。「霧の森大福」は新宮名産の抹茶を使用したそこそこ有名な大福であり、松山市内の販売店では午前中に完売してしまう銘菓である。そのため、この菓子工房でもすでに完売しているのでは…と思っていたが、店内のショーケースに大量に鎮座していた。「お一人様3箱まで」という制限の元、それぞれお土産に、話のネタにと購入したが、3箱買って帰るツワモノもいた。新茶の試飲サービスもあり、一同ほくほくの笑顔で帰路についた。 天候には恵まれなかったが、随所に歴史を感じることができ、また、おまけもありで有意義な山行であった。

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(Y.A 記)